毎日の生活を送るなら綺麗な空気の中で過ごしたいですよね。綺麗な空気の情報を書いてみます。
綺麗な空気と云えば名前から云っても“空気清浄機”を思い浮かべる方が多いと思います。
空気をきれいにする方法は、換気をする他、空気清浄機など使用した方法が思いつきますよね。昨今はPM2.5などの影響もあるので、窓を開けて換気しても部屋の中の空気がきれいになるどころか余計に汚れてしまうなんてこともありますよね。そういうことからも、いろいろな機能がある空気を清浄してくれる空気清浄機を使用される方は多いと思いますが、そのメカニズムをご存じでしょうか?
空気清浄機とオゾン発生器の違い
最新の空気清浄機には、色々な効果を想像させる言葉が色々羅列されていますね。オゾン発生器の機能の一つである「脱臭機能」が搭載されていたり、プラズマクラスターとかナノイーとか光速ストリーマ・・・様々な言葉や表現が出て来て、それが空気清浄機とオゾン発生器の違いを更にわかり難くしているのかもしれないですね。 「よくわからないけど、空気清浄機に脱臭機能が付いていたり、プラズマクラスターやナノイーとかあることだし、何となくちょっと良い性能の空気清浄機を持っておけば、空気の問題は解決するのではないか…」と思いがちですよね。 そこで「空気清浄機」と「オゾン発生器」の違い、「プラズマクラスター」や「ナノイー」、「光速ストリーマ」とは何なのか?など分からないことを書いてみます。
読んでいただいたら、空気清浄機だけではなく、オゾン発生器も導入も検討したくなるかもしれません。
空気清浄機とは
空気清浄機とは、空気中に浮遊するホコリ・花粉・ハウスダストなどを吸い込んで、機器内部のフィルタに吸着するなどして、室内の空気をきれいにする機器のことです。2000年頃に20%程度だった普及率も2019年の段階で45%程度まで伸びています。2020年に始まった今回のコロナウイルス禍においては、「2020年1月から3月の3ヶ月で昨年の1年分の売上に迫る勢い」だそうで、そのことを考えれば2022年5月現在で普及率は50%を大きく超え、「2世帯に1台」は空気清浄機を所有しているのかもしれません。
空気清浄機のタイプ
空気清浄機の仕組みにはいくつか種類がありますが、基本的に空気清浄機は「室内空間の浮遊物を空気と一緒に吸い込み、内部のフィルタに吸着させ、きれいな空気をまた室内に戻し、これを繰り返す」このような単純な仕組みです。
空気清浄機には、主に3つの方式があります。
[ファン式]
室内の空気と一緒にホコリやチリなどを吸い込み、機器内部のフィルターに吸着させた後、きれいな空気だけを室内に放出して空気中の汚れを濾過する仕組みで、多くがこのタイプです。
[電気集塵式]
高圧放電で空気中のチリやホコリをプラスに帯電させ、マイナスに帯電したフィルターで集塵する。帯電させ集塵するという方式は違いますが、集めて絡め取るという点においてはファン式と似た仕組みです。
[イオン発生式]
イオンの力で汚れを不活化させるイオン発生式は、空気中に発生させたイオンを放出することで、ウイルスなどの浮遊物質を無力化させると言われており、シャープのプラズマクラスター、パナソニックのナノイー、ダイキンの光速ストリーマなどが有名ですね。(後述)
空気清浄機に期待できること・できないこと
空気清浄機の役割はホコリやちり、花粉やハウスダスト、PM2.5などを除去して室内空間の空気を清浄化することが主たる仕事ですね。
では逆に空気清浄機で出来ないことってなんでしょう?
色々な菌を殺し(殺菌)、ウイルスを不活化(感染できない状態)すること、これは空気清浄機ではできません。
シャープのプラズマクラスター、パナソニックのナノイー、ダイキンの光速ストリーマなど色々あります。その呼び方(名前)や構造は多少違いますが、共通して告知しているのが「イオンの力で汚れを不活化する」という点です。ですが、化学的に考えると「汚れを不活化」や「ウイルスを殺菌する」という言葉の意味は正確ではありませんが、消費者の方に分かりやすく伝わるようにと考えてのことでしょう。「殺菌」は、その字の通り「菌を殺すこと」をです。「不活化」とは、ウイルスに対して使用する「殺菌」の意味の言葉です。正確に言うと“ウイルスが感染できない状態にする”ことを「ウイルスの不活化」と云います。
厳密に言うと、ウイルスを「汚れ」と表現することもありませんし、「ウイルスを殺菌する」という言葉も使いません。
空気清浄機の効果に関るエビデンス
上記で説明したことから、メーカーが主張するこの効果はとても限定的なものであると言わざるを得ません。
というのも、“日本感染症学会”による次のような強いエビデンスがあるからです。
※【参考殺菌性能を有する空中浮遊物質の放出を謳う各種電気製品の寒天平板培地上の細菌に対する殺菌能の本体についての解析/日本感染症学会総会学術講演会】
この実験資料を要約したものが下記になります。
➀一定数の生菌含有菌液を普通寒天平板上に塗布した。
➁14.4m3の閉鎖空間に対象機器とともに置き、機器を2時間運転させ、その後培養した。
③非運転環境下においたものと比較した。その結果、調べた3機種、4種の菌のすべての組み合わせで、形成されるコロニーの数は対照のそれと変わらなかった。
④一方、細菌を塗布した寒天培地を容積0.2m3(縦・横・高さ20cm)の密閉グローブボックス内に置き、同様の実験を行ったところ、3機種すべてが、腸球菌と黄色ブドウ球菌のコロニー形成を、程度の差はあれ対照と比べて有意に減少させた。
⑤これらの機器が放出するオゾンが原因である可能性を検討した結果、殺菌効果は、それらが発生させるイオンや特殊微粒子を除去しても変わらず、一方で発生するオゾンを除去すると激減した。
⑥結論
狭い空間における寒天培地上のある種の細菌という限定的な対象に対しては、ある程度の殺菌作用は認められる。しかしそうした効果は、機器が放出しているイオンなどの特殊物質ではなく、それらが同時に放出しているオゾンによる殺菌効果であることが明らかになった。
日本感染症学会のこの実験で証明されたことは、【 『ナノイー』や『プラズマクラスター』などが菌を殺しているわけではない】ということ。
そして【(副次的に発生した微量の)オゾンが菌を殺した】ということです。
また、これらの製品を特定し、調査をしたところ、その際に発生するオゾンの量が一般的な家庭用オゾン発生器の半分以下程度だったことが明らかになっています。
そのため、家庭用オゾン発生器あるいは業務用オゾン発生器であれば、その殺菌効果の範囲がより広範囲に及ぶことも裏付ける形となりました。
このように、空気清浄機では、ウイルスの不活化どころか菌を死滅させることも難しいことがわかります。
そもそも、空気清浄機という機器は、菌の殺菌やウイルスの不活化を目的に設計されてはいません。
つまり、空気清浄機ができないこと・苦手とすることは、「菌を殺すこととウイルスの不活化」なのです。
オゾン発生器とは
広範囲の菌やウイルスに強い殺菌消毒効果を示すオゾン(O3)を生成し、空間に放出・散布する機器を「オゾン発生器」と言います。
サリールもオゾン発生器の一つです。
オゾン発生器の仕組みや構造
オゾン発生器は機器の内部にある「放電管や放電板」でオゾンを生成します。
オゾン発生器という機器の役割は、生成したオゾンをファンやポンプ、自然風によって放出し、室内空間に浮遊または付着する菌やウイルスと反応・分解させるなどして、殺菌消毒を行うことです。
オゾン発生器に期待できること・できないこと
オゾン発生器から放出されるオゾンは、菌を殺し、ウイルスを不活化することで「殺菌消毒」します。
それがオゾン発生器本来の役割であり、それこそがこの機器の目的です。 オゾン発生器は、空気清浄機のようにチリやホコリなどを吸い取ることはできません。
「苦手」というより、それをする機能がそもそもこの機器には搭載されていません。ですが、イオンを発生させる機能により、空気中のホコリやチリを放電版などに吸着します。
まとめ
■空気清浄機とオゾン発生器は主たる機能が違うことから、併用されることをお勧めします。
ここまで読んでくださった方はもうお分かりかと思いますが、空気清浄機とオゾン発生器でその役割はまったく異なります。日本の電解製品はいつからか、もともとある便利な機器に次から次へと更なる機能を追加して、「万能機器」を追求するようなモノづくりの傾向が見られるようになりました。
万能感を追求しようとするがゆえに、機能が「中途半端」になってしまうことはご想像いただけるかと思います。
昔から““餅屋は餅屋”という言葉があります。
あまり期待できない機能を上乗せしていくのではなく、空気清浄機は空気を清浄化するための機器、オゾン発生器は菌やウイルスを殺菌消毒するための機器、と改めて再認識していただき、本来の役割と得意な分野を理解し、無駄のないコストで最大限の効果を引き出すために、空気清浄機とオゾン発生器の併用を強くおすすめします。
最後に、空気清浄機ほど、これまでに公衆衛生に貢献している機器はないのではないかと思うほど、空気清浄機は大変素晴らしい機器だと思います。
ただし、すでに空気清浄機をお持ちで、さらに菌やウイルスに対する効果を強く望まれる場合にはオゾン発生器以外の選択はないということも覚えておいていただけると幸いです。
Salir(オゾン発生器)の仕組み
(コロナ放電)オゾンとイオンが放出 ➡ カビ・雑菌・ウイルスと反応 ➡ 分解・殺菌消毒 ➡ 生活環境の空気改善
製品紹介
国産の高級木材でつくられており、
シックなブラックで落ち着いた仕上です。
飽きがこず長くお使いいただけます。
マイナスイオン量 | 1極あたり40万個+α |
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オゾン濃度 | 0.015ppm以下(環境値) |
国産の高級木材でつくられており、
ブラウンで温かみのある仕上です。
飽きがこず長くお使いいただけます。
マイナスイオン量 | 1極あたり40万個+α |
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オゾン濃度 | 0.024ppm以下(環境値) |
ショッピングモール等の大型施設で使用される業務用モデル。広範囲でも使用可能で 応用の幅が広がりました。
マイナスイオン量 | 1極あたり640万個+α |
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オゾン濃度 | 0.048ppm以下(環境値) |
KO-1016の半分サイズで 会議室、喫煙所、食堂などを転々とさせるような お手軽な使い方が出来るサイズ
マイナスイオン量 | 1極あたり320万個+α |
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オゾン濃度 | 0.024ppm以下(環境値) |
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